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「働くって、こんなに大変だったっけ?」
「どうして自分だけ、周りの人みたいに普通に仕事ができないんだろう…」
もしあなたが今、そんなふうに感じて、一人で抱え込んでいるなら、ぜひこの記事を読んでみてください。

ねえ、こーへーさん。最近、なんかちょっと前よりイキイキしてない?

え?そんなことないよ…(ニヤッ)実はさ、就労移行支援ってとこに通ってたんだよね。

しゅ…しゅうろういこう…? それって何?ズーボわかんないよ〜。おいしいの?

……ズーボ、それさっきも言ってたでしょ(笑)よし、じゃあ今日はその話をちゃんと書いていこうか。
この記事では、発達障害グレーゾーンの私が、仕事でつまずき自己否定に陥っていた過去から、就労移行支援というサービスと出会い、どのように人生を変えることができたのか、実体験に基づいてお話しします。
「診断がついていないけど、利用できるの?」「どんな事業所があるの?」 そんな疑問や不安を抱えているあなたの、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
そもそも「就労移行支援」ってなに?発達障害グレーゾーンでも利用できる?
「就労移行支援」とは、発達障害や精神障害、身体障害などのある人が、就職を目指すために通える福祉サービスのことです。
厚生労働省が管轄している制度で、障害のある人が仕事に就くために必要なスキルや知識、社会的な力(ビジネスマナーやコミュニケーション力など)を身につけられる場所です。
📝 こんなことをサポートしてくれます:
- パソコンやWEBスキルの訓練
- ビジネスマナー講座
- 面接練習・履歴書添削
- 自己理解の深掘り
- 就職後の定着支援(職場とのやり取りやフォローなど)
発達障害グレーゾーン・診断なしの場合の利用条件
「発達障害グレーゾーン」や「まだ診断がついていない」という方にとって、就労移行支援が利用できるのかは一番の疑問であり、不安な点だと思います。僕もそうでした。
基本的には市区町村が発行する**「障害福祉サービス受給者証」**が必要ですが、診断がない場合でも利用できるケースはあります。
- 医師の意見書があれば利用可能な場合が多い: 正式な診断書ではなくても、医師から「就労移行支援の利用が適切である」という意見書があれば、受給者証の申請を進められることがあります。まずは、かかりつけの心療内科や精神科に相談してみるのが第一歩です。
- 「グレーゾーン」であることの伝え方: 事業所への相談時や役所での手続きの際、「診断はついていないけれど、特性によって仕事で困りごとがある」という状況を具体的に伝えることが重要です。過去の職務経験で感じた困難さなどを話すと、状況が伝わりやすいでしょう。
- 診断を受けるべきか迷う方へ: 就労移行支援の利用には、必ずしも診断が必須ではありませんが、診断を受けることで利用できる支援の選択肢が広がったり、自分自身の特性をより深く理解しやすくなるといったメリットもあります。診断を受けることへの心理的なハードルもあると思いますが、まずは専門機関に相談してみるのも一つの方法です。
就労移行支援以外の選択肢も知っておこう
就労移行支援はあると心強いですが、状況や希望によっては、他のサービスが適している場合もあります。
- 地域若者サポートステーション(サポステ): 15~49歳までの働くことに悩みを抱える方に対し、就労に向けた支援を行う機関です。診断や障害者手帳の有無に関わらず利用でき、比較的気軽に相談しやすい雰囲気があります。
- 地域障害者職業センター: 障害のある方に対して専門的な職業リハビリテーションを提供する機関です。就労支援計画の策定や、職場適応支援など、より専門的なサポートが受けられます。
- ハローワーク(障害者専門窓口): 障害のある方専用の窓口で、専門の職員が相談に乗ってくれます。求人紹介だけでなく、就職活動の相談や、就労移行支援事業所など他の支援機関の紹介も行っています。
【ポイント】就労移行支援とセットで活用したい「計画相談事業所」
僕も最近利用を始め、もっと早くから利用すればよかったと後悔しているのが計画相談事業所です。
これは、あなたに合った福祉サービスをコーディネートしてくれるサービスです。
適切な福祉サービスを受けられるようサポートしてくれ、事業所との連絡や調整もフォローしてくれるので、とても心強い存在になります。
20代の僕が「働くこと」に悩んだ日々:発達障害グレーゾーンと仕事の葛藤
20代の頃の僕は、「働くこと」が本当に苦手でした。どの職場に行っても仕事がなかなかうまくいかず、体調を崩して辞めてしまうというパターンを繰り返していました。
「なんで、周りの人は普通に仕事ができているのに、自分だけできないのだろう」と、自己否定の気持ちでいっぱいになることも多々ありました。
「自分って何か違うのかも…」と気づいたきっかけ
特に印象的だったのは、無印良品で働いていたときのことです。
- 電話対応で聞き取れない: お客様からの電話で内容がうまく聞き取れず、何度も他の人に代わってもらって確認することもありました。
- マルチタスクで混乱: レジ中にインカム対応を求められるなど、複数の作業が同時に発生すると混乱してしまい、ミスが立て続けに起こることも。
- レジや配送業務でのミス連発: 計算のあるレジ操作や配送業務で、立て続けにミスをしてしまい、周囲に迷惑をかけていると感じていました。
- 時間管理の甘さ: 仕事の時間配分を見誤ってしまい、業務の遅れを頻繁に生じさせていました。
これらの失敗が重なり、帰りの電車のホームで「このまま飛び込んだら楽になるのかな…」とふと考えるほど追い込まれていました。それくらい、当時の僕は仕事でうまくいかないことに絶望していました。
誰にも相談できなかった苦しさ
当時は、周りに迷惑をかけたくないという気持ちと、相談する余裕すらなかったんです。何より、自分は健常者だと思っていたので、「どうして自分がこんなにうまくいかないのか」が全く分かりませんでした。いつの間にか、精神的に追い込まれていったのです。
そんなとき、自分の障害について気が付き始め、初めて自分と向き合うようになりました。
就労移行支援との出会い、そして希望
そんな中、たまたま広告で「リタリコワークス」という就労移行支援事業所を見つけました。親が教えてくれたのがきっかけで見学に行ってみると、スタッフの方がとても親身に相談に乗ってくれました。自分の今までの悩みをしっかりと受け止めてくれたんです。
そこで、自己理解を深めて特性にうまく対処することで、仕事がうまくできるようになると知り、「ここだったらやり直せるかもしれない」と、大きな希望を持つことができました。また、他にも障害や病気のある人が人知れず一生懸命就職に向けて訓練していることを知り、「自分も頑張ってみよう」と強く思えました。
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不安だらけだった通所生活が「人生を変える」きっかけに!僕が感じた大きな変化
就労移行支援という言葉すら初めて聞いたし、「通ったところで、ちゃんと就職できるの?」という不安だらけのスタートでした。でも実際は、僕の人生にとって、かけがえのない変化をもたらしてくれました。
生活リズムが整った
通う前は不規則な生活を過ごしていましたが、通所日には時間や曜日が決まっているので、生活にメリハリが生まれました。最初は体力がなくて週2〜3回、時間も午後のみといった少ない利用から始めましたが、徐々に利用時間や日数を増やし、**就労できるレベルまで体力をつけることができました。**通う前は体調の波が大きく、休むこともありましたが、訓練を重ねていくうちに体力もつき、体調も比較的安定するようになったんです。適度に疲れて夜ぐっすり眠れる→早起きできる、という良いサイクルが生まれました。
自己理解が深まった
就労移行支援では、自己分析や障害・病気について知るプログラムに参加しました。そこで自分の苦手・得意がはっきりしてきて、「どう対処すればいいか」が見えてきました。
- マルチタスクが苦手 → シングルタスクの仕事に就く
- 聞き漏れがある → 言語化して確認する習慣をつける
- 困ったときには相談する習慣を身につける
など、自分の特性に合わせた具体的な対処法を身につけることができたんです。また、SST(ソーシャルスキルトレーニング)や就活プログラムを受けることで、就職に対する具体的なイメージを持てただけでなく、自信を持って就職活動に取り組めるようになりました。
仲間とのつながりができた
就労移行支援には、同じように「働くこと」に悩みを抱え、前向きに頑張っている仲間がたくさんいました。そこで仲良くなった仲間とは、事業所の外でも一緒にご飯に行ったり、どこかに出かけたりすることも。就職に関する話だけでなく、プライベートな話もして、互いに励ましあったり、情報交換したりできたのは、本当に心の支えになりました。訓練が大変でめげそうな時も、仲間との交流が息抜きになり、前向きな気持ちを保つことができました。
就職活動も支援で乗り越えた
就職活動では、書類選考や面接にことごとく落ちてしまい、心が折れそうになることもありました。「どうして努力してるのに何も報われないんだろう」と、無気力になってしまう日々。
でも、そんな時、スタッフさんが親身に励ましてくれ、諦めない気持ちを持つことができました。面接練習を繰り返し、フィードバックをもらうことで、少しずつ自信が持てるようになり、最終的には就労移行支援の利用期限ギリギリで、障害者雇用のトライアル雇用を決めることができたんです。あの時の嬉しさは、今でも忘れられません。
念願のWebデザイナーへ、そして今の働き方
ハローワーク経由で見つけたトライアル求人は、IT系の企業でした。
自分が望んでいたWebデザイナーの職とは少し離れているように感じましたが、フルリモートである点や、色々な業務に携われる点に魅力を感じて応募しました。
今は、Webデザインと開発業務を行っています。
実際に働いてみて、やはりフルリモートである点が大きいと実感しています。通勤や人とのコミュニケーションのストレスがなくなった分、仕事に集中できて、高いパフォーマンスを発揮できていると感じています。
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僕が実際に通った「おすすめの就労移行支援事業所」3選のリアルな感想
僕の人生を変えるきっかけとなった就労移行支援事業所。ここでは、僕が実際に利用して本当に良かったと感じた3つの事業所を、それぞれの体験談を交えてご紹介します。
事業所選びのポイント:迷ったら「まず見学・体験」が一番!
もし就労移行支援の利用を検討しているなら、僕が一番伝えたいのは「まずは見学、そして体験するのが一番」ということです。
周りの人が良いと言っていても、自分には合わないなんてこともありますし、人それぞれ合う事業所は異なります。
実際に足を運び、肌で体感して、自分に合うかどうか確かめるのがとても大切です。
自分に合った環境を見つけることで、あなたの才能や個性を存分に発揮できるようになるはずです。
① LITALICOワークス

出典:LITALICOワークス公式サイト
僕がLITALICOワークスを選んだ理由:
見学相談した時のスタッフの対応が非常に良く、僕のこれまでの悩みをしっかりと受け止めてくれたんです。大手ということもあり、障害のある方へのサポートノウハウが豊富で、何か不安なことや心配なことがあっても、いつでも相談できる安心感がありました。
ここが良かった!グレーゾーンの僕に役立った点:
自己理解やSST(ソーシャルスキルトレーニング)など、様々なプログラムが用意されていました。ここで学んだことが、自分の特性を理解し、就職活動に取り組む上で大いに役に立ちました。
- サポートが手厚く、初めての人におすすめ
- 就職後も「定着支援」のサービスを受けられる
- ビジネスマナーやSSTのプログラムが豊富
\まずは無料相談から!LITALICOワークス公式HPはこちら/
② atGPジョブトレ IT・Web

出典:ジョブトレIT・Web公式サイト
僕がatGPジョブトレ IT・Webを選んだ理由:
渋谷にある事業所で、あの有名なデジタルハリウッド大学の授業をVODで学べるという魅力に惹かれました。「Webデザインのスキルを本気で身につけたいならここしかない!」と感じたんです。ただ、自宅が神奈川だったので、通うのには少し苦労しましたね。
ここが良かった!グレーゾーンの僕に役立った点:
デザインの4原則といったWebデザインの基礎を徹底的に叩き込まれました。
この基礎を学んだ経験が、今の僕の業務にも活きています。
大変なこともありましたが、本当に学べて良かったと感じています。
実践形式のグループワークや、企業との面談会「クリエイターズスクランブル」なども盛んに行われていました。
\本格的なIT・Webスキルを身につけたいなら/
③ JOB PLACE COZY(ジョブプレイスコージー)

出典:JOB PLACE COZY(ジョブプレイスコージー)公式サイト
僕がJOB PLACE COZYを選んだ理由:
何よりも、Webデザインのスキルをマンツーマンで教えてもらえるのが大きな魅力でした。こじんまりとした事業所ではありますが、スタッフの方が皆さん親身になって寄り添うようにサポートしてくれたのがとても印象的で、利用を決めました。
ここが良かった!グレーゾーンの僕に役立った点:
マンツーマン指導のおかげで、自分のペースで着実にWebデザインのスキルを習得できました。クラウドワークスなどの実案件にも挑戦させてもらい、実践経験を積むことができたのも大きかったです。困ったときにはすぐにスタッフに相談できる安心感がありました。
\マンツーマンでじっくり学びたいなら/
就労移行支援を検討している「発達障害グレーゾーン」のあなたへ
「なんとなく気になるけど、不安もある」 「自分なんかが利用できるのかな…」
そんなあなたにこそ、まずは一歩踏み出して、見学・体験に行ってみてほしいです。それぞれの事業所には個性があるので、実際に見て、肌で感じて、自分に合う場所を見つけることが何よりも大切です。
僕が実際に利用して良かったと感じた事業所は、以下の3つです。 きっとあなたに合った場所が見つかるはずです。
まとめ
- 発達障害グレーゾーンで仕事に悩んでいた僕でも、就労移行支援で人生が変わった
- 自己理解、生活リズムの改善、スキル習得ができた
- 就職にもつながり、自分らしい働き方を見つけられた
- 仲間との出会いも大きな心の財産になった

なんか、ちょっと感動しちゃったかも…!ズーボも一歩踏み出してみようかな?

うん、その一歩が、きっと未来に繋がってるよ。
あなたも、ほんの少しの勇気で、未来を変えられるかもしれません。応援しています。
更新履歴
第1稿投稿 2025年6月16日 15時30分(記事コンテンツアップ)
第2稿更新 2025年7月9日 7:00 (就労移行支援の利用条件に関する情報を加筆・修正)
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